総合旅行業務取扱管理者試験の試験科目と出題範囲

総合旅行業務取扱管理者試験の試験科目
総合旅行業務取扱管理者試験の試験科目については、国内旅行業務取扱管理者試験とほぼ同等の内容となっておりますが、「海外旅行実務」の科目が本試験では追加されており計4科目について試験を行うことになります。
No | 試験科目 | 点数 |
試験時間 |
|
---|---|---|---|---|
@ |
旅行業法及びこれに基づく命令 | 100点 |
80分 |
|
A |
旅行業約款、運送約款及び宿泊約款:標準旅行業約款 | 標準旅行業約款(約80点) | 100点 |
|
各種約款(約20点) | ||||
B |
国内旅行実務 | 運送機関及び宿泊施設の利用料金その他の旅行業務に関連する料金(約50点) | 100点 |
120分 |
旅行業務の取扱いに関する実務処理(約50点) | ||||
C |
海外旅行実務 | 国際航空運賃計算(約40点) | 200点 |
|
出入国管理法令(約40点) | ||||
出入国に関する実務(約40点) | ||||
海外観光地理(約40点) | ||||
旅行外国語(英語)(約40点) |
なお、「総合旅行業務取扱管理者試験の試験概要」の記事でも解説しておりますが、以下のケースにおいては試験科目の免除が適用されますので、該当する場合は試験申込時に申請すれば免除を受けることが出来ます。
国内旅行業務取扱管理者試験に合格している場合 | 以下の2科目の受験が免除されます。
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前年の総合旅行業務取扱管理者試験で不合格になった者のうち、「国内旅行実務」「海外旅行実務」が科目合格だった場合 | 以下の科目のうち、前年合格している科目の受験が免除されます。
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総合旅行業務取扱管理者試験の出題範囲
旅行業法及びこれに基づく命令
科目の正式名称は、『旅行業法及びこれに基づく命令についての知識』で、旅行業務取扱管理者試験での出題の対象となるのは、基本となる『旅行業法』をはじめ同法に基づく命令についての知識が問われます。
しかし、出題範囲が決まっており、また範囲も比較的狭く出題形式もワンパターンのものが多い為、短期間で実力がアップする可能性が高い科目といえます。
※ただしひっかけ問題も多いので、焦るとケアレスミスが多発することもありますので注意が必要。
なお、国内旅行業務取扱管理者試験にも同じ科目がありますが、範囲としては同じですが出題内容は同一ではないので注意が必要です。
!ポイント!
「旅行業法及びこれに基づく命令」についてはほとんどが法律関連の内容となるため、覚えると短期間で実力がアップできる!但し「ひっかけ問題」もあるので注意して!
旅行業約款、運送約款及び宿泊約款
「旅行業関連約款」科目の正式名称は『旅行業約款、運送約款及び宿泊約款に関する知識』となります。
約款(やっかん)とは、物やサービスの売買に際しての取引に関する条件や条項を規定したものであり、旅行業務に関しては、旅行者と旅行業者、運送業者、宿泊業者との間での具体的な取り決めが各約款に定められており、その約款や規約についての問題が出題されます。
この科目は上記の科目「旅行業法及びこれに基づく命令」と同じように規約さえ正確に覚えると短期間で実力アップします。
また約款にはよく日数・人員・重量・金額等の数字についての規定があります。
そういった数値などは整理して覚えるとよいでしょう。
数値も随所に出てくる為、覚えていてもあやふやになってしまったりしますので、しっかり押さえるようにしましょう。
なお、本科目も国内旅行業務取扱管理者試験にありますが、範囲としては同じですが出題内容は異なりますので注意が必要です。
!ポイント!
「旅行業関連約款」はとにかく暗記がポイント!日数・人員・重量・金額等の数値については整理して覚えましょう!
国内旅行実務
旅行業務取扱管理者試験における「国内旅行実務」科目の出題範囲は、旅行業施行規則によると「本邦内運送機関及び宿泊施設の利用料金その他の本邦内の旅行を取り扱う旅行業務に関連する料金に関する知識」(以下、「国内運賃・料金」)と、「その他本邦内の旅行を取り扱う旅行業務に関する実務処理の能力」(以下、「国内旅行業務実務」に区分されています。
しかし、過去の旅行業務取扱管理者試験の出題例を見ると、必ずしも「運賃・料金」と「旅行業務実務」の区別は明確ではありません。
例年の出題傾向を見ると、「国内旅行実務」の出題範囲は、実質として「国内運賃・料金及び旅行業務実務」と「国内観光地理」の分野に2分されます。
それぞれの出題比率はおおよそ半々となっております。
また、この科目には実は計算分野(「国内運賃・料金」)がありますので覚えるだけでは合格は難しいです。
実はここの計算とは運賃計算や時差計算等、意外と難解な計算をしなければならないため、慣れないと結構躓くつまづく問題があります。
しかし、当然計算は公式、解くための一定の論理があるため、そこさえマスターしてしまえば、逆にこの計算問題が得点源になることでしょう。
ちなみに個々の国内観光地理については上述したように時事問題等も出題されることがあるうえ、「国内観光地理」の分野からは、旅行業務に必要なテーマを中心に、温泉、観光名所、自然景観、歴史的建造物、祭り、民謡、伝統工芸品、郷土料理、文学作品などの幅広い分野から出題される為、一定の基礎力が必要となってきます。
観光地理については広く浅くを心掛け、着実に5〜6割取れることをまずは目標とすることが良いでしょう。
なお、本科目も国内旅行業務取扱管理者試験にありますが、範囲としては同じですが出題内容は異なりますので注意が必要です。
!ポイント!
この科目は計算問題があるが、計算のルールさえマスターしてしまえばここが得点源になる!国内観光地理は範囲が広いうえ、一般知識も必要。苦手な人はまずは5〜6割を目標に!
海外旅行実務
総合旅行業務取扱管理者試験が難しいと言われる理由はこの科目がキーになっていると言えるでしょう。
「海外旅行実務」科目の出題範囲は、旅行業法施行規則によると、「国際航空運賃」「出入国関係法令」「出入国手続実務」「海外観光地理」「語学」および「旅行業務実務」の6つの分野に分けられています。科目の配点が他の3科目の2倍の200点満点で、試験時間の配分も他の科目より長くなっています。
なお、各分野における必要な学力、および具体的な対策としては以下のように想定されます。
国際航空運賃 | 国内旅行実務と同じく計算問題であるので一定の理論をマスターすることが先決。 | ||
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出入国関係法令
出入国手続実務 |
暗記問題となりますので、繰り返しの学習が必要。 | ||
海外観光地理
旅行業務実務 |
今までの出題範囲以外の海外旅行に関する実務知識一般が出題され、かなり広い範囲を抑える必要がある | ||
語学 | 高校で学習する程度あるいは英語検定2級程度の知識が必要 |
!ポイント!
一番難しい科目となり、英語、海外の地理、名所や、海外旅行に関する実務知識一般等、広い出題範囲が設定されています。しかしだからこそ、この科目ができれば合格の道が見えてきます!
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